秋田美人とは、秋田出身の美女を指す。京美人、博多美人と並び、
「日本三大美人」といわれる。
秋田県を含む日本海側の女性は肌が白いので美人に見えるという説がある。
東北地方の人の色の白さから、秋田美人や秋田県民はロシア人がルーツであるとの俗説が流布されることもある。
もう一つの説は、関ヶ原の戦いの結果、常陸国(現在の茨城県)の大名佐竹義宣が
江戸幕府から秋田への転封を命じられた腹いせに、旧領内の美人全員を秋田に連れて行ってしまい、
その後水戸に入府した徳川頼房が佐竹氏へ抗議したところ、秋田藩内の美しくない女性全員を水戸に送りつけてきた為、
秋田の女性は美人で水戸は三大ブス都市の一つになった、というもの。
秋田美人の代表者として、小野小町があげられている。
小野小町とは、平安の女流歌人であり、今から1200年程昔の809年、
出羽の国、福富の荘桐の木田(現在の湯沢市小野字桐木田)に産まれた。
幼い頃から歌や踊りはもちろん、琴、書道となんでも上手にこなし、13歳のころには都へのぼり、
都の風習や教養を身につけた。
宮中に仕えるようになった小町は、その容姿の美しさと優れた才能から多くの女官中、
比類なしと称され、その歌は六歌仙、三十六歌仙に残っている。